画面が割れた後から、ホームボタンが効かない。実は代用できる機能があります。
画面割れが起こると、線やノイズが発生することによる表示不良や、誤作動やタッチ出来なくなるといった操作性の故障が発生することは、修理依頼の中でかなりの頻度もあり、原因についても容易に想像できます。
そんな画面割れから、スリープ・ボリュームといったサイドボタンやホームボタンが効かなくなるという故障が発生することが時々あります。
これらのボタンは、落としたことによるフレームの変形や陥没が原因になることで発生することがありますが、ホームボタンはというと、画面裏をケーブルが通っているため、画面が割れることによりケーブルがガラス片などで切れてしまうということも。
今回ご依頼のあったiPhone修理についても画面割れ発生後、ホームボタンが反応しなくなったとのことでご相談がありました。
左上のフレームが凹んでおり、そこからガラス割れが広がっています。
表面上の見た感じだと、ガラス割れ以外には問題がなさそうですが、内部を確認すると
…
↑水没の痕跡が確認できました。
写真上部に赤くなっている場所がありますが、これが水鵺れシールになっていて、通常白の状態から、水分が付着することで赤く変色します。
今回変色が確認できたため、水没してしまっているということになります。
ただ、水没と言っても水に浸かるだけでなく、湿度の高い場所や温度差の大きな場所の出入りをすると、内部が結露してしまい、それが水没に繋がることもあります。
上部の割れがひどいため、それが原因だと考えられます。
画面交換を行い起動確認を実施すると…
交換と合わせて左上凹みの矯正を行い、割れも綺麗になくなったため、新品のような見た目となりました。
動作確認を行ったところ、ホームボタンが効きません。
気付いている方もいるかと思いますが、画面内に白い【○】がありますが、これはAssistiveTouchという機能で、ホームボタンなどの機能を使用することができる仮想ボタンとなります。
iOS11になると、ホームボタンが使えないと自動的にこの機能がONになります。
この機能はカスタム可能で、ホームボタンをはじめ、ボリュームやスリープボタン、消音、スクリーンショットなど、1~8個をカスタムできますので、自分の用途に合わせて並び替えることができます。
私個人としては、物理ボタンを使わず、このAssistiveTouchで操作しています。
鳴れると便利な機能ですし、もし各ボタンが故障した際のためにも覚えておいてはいかがでしょうか。
iPhone故障でお困りの際は、スマップル熊本店へお気軽にご相談ください!
LINEからでもお問合せ可能です。